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アンバランスなsweet
第23章 対峙する心


「ありがとう、紫乃。

亜子が居なくなってから、俺は‼自分の悲しみに囚われてばかりだった。

亜子のことを誰かに話すことなんて、殆んどなかったし、出来なかった。

…でも、紫乃には……なんだか話せる気がする。」


亜子さんが亡くなってから、片桐さんは、こうやって、亜子さんのことを誰かと語ることが出来なかったと私に打ち明けてくれた。

誰かと思い出を共有することはその人が。亜子さんが生きていた証なのに。

片桐さんは、ずっとその傷付いた心を抱えていたんだろうか。
だから、私と一緒に過ごしながら亜子さんの姿を探していたの?


片桐さんは紅茶を飲むと、「あぁ、俺か……」そう呟いて上を向いた。


「……さっきの」


握った拳をおでこに当てて。
片桐さんはぎゅっと眼を瞑ったまま、暫く黙り込んで。




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