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アンバランスなsweet
第23章 対峙する心

―――それって、真くんが太陽だってことだろうか。
真くんは確かに辺りを照らす太陽みたいな人だけど。
片桐さんだって、亜子さんを照らす太陽だったはずで――。
その真くんの言葉は片桐さんを強く揺さぶったことは間違いないんだ。
「当たり前だけど、紫乃が紫乃らしい空気を纏う瞬間を見るたびに、俺だって…。
そのたびに、自分が間違ってるって思ったよ。
ちゃんと解ってた。
紫乃自身は凄く魅力的な女の子だし、
でも、亜子を探すことは止められなかったんだ。」
片桐さんの目には私がそんな風に映っていたんだ――。
「だからね、真に海でそれを叩きつけられた。
その思いに俺は――真の真っ直ぐさを直視出来なくて、そこから逃げ出したんだ。」

