この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アンバランスなsweet
第24章 火事の現場で

「―――タダイマデンワニデルコトガ……」
でも、何度掛けても里奈ちゃんの電話には繋がらない。留守電の機械的な声が返答を返すだけでだった。
あの黒煙の下に真くんが――!そう思うと胸が不安でドキドキする。
――――じっとなんかしてられない!
そして。
そんな気持ちに突き動かされるままに、私の足は火事の現場の方に向かっていたのだった。
「凄い煙だな!」
「なんか仏壇工場が火元らしいよ。隣にあるアパートにも飛び火しそうって話よ」
「何度か爆発音がしたんだって!」

