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アンバランスなsweet
第24章 火事の現場で

日暮れが近かったけれど、外はまだ明るくかった。

通行人が道行く足を止めて。空高く伸びて広がるその黒煙を指差しながら、不安そうにその火事のことを噂している。

通りの向こうに、私の町内のポンプ車が通り過ぎていくのがチラリと見えた。
診療所の方に近付く度に、そのサイレンの音は複数に重なり、その喧騒が大きくなって―――。

さっきまでは、建物の間から上の方に伸びる黒煙しか見えていなかったのに…。

5分ぐらい自転車を走らせただろうか。
だいぶ辺りが薄暗くなってきて。

そのせいなのか、火事の場所がぼんやり赤く光ってみえていた。


あの火事の元に真くんがいるんだ。


――――どうか無事でいて!


その赤に突き動かされるように―――。
私は火事に向かって全速力で自転車を漕いだ。



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