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アンバランスなsweet
第6章 戸惑う気持ち
里花さん姉妹は前に、その後ろには熊さん、未稀ちゃんも谷口さんに誘導されて前に位置した。


その時、熊さんの隣を狙ってオタオタしていた私の腕がぐっと引かれ‥。



「お前はここ、な。」



(えっ‥。なんで?)

せっかく熊さんと里花さんの側で写ろうと思っていたのに!

熊さんは身長が私より高いから、私の大きさが目立たなくなるので、なるべく近くで写りたかった。

いつも側にいる里花さんの近くで安心だし、恋心を抱いてる熊さんの隣で写真なんて嬉しすぎるもの。


そんな私の思惑なんか関係なく、グイッと引き寄せられた腕の先には、ちょっとムッとした顔の真くんがいた。


「屈んで、前で写ろうぜ」


私をしゃがませ、肩に手を掛けて中腰な姿勢の真くん。

なんて強引なんだろう!少し腹が立って。


キッと睨めば、逆ににっこり笑われて。何だか腹たててるのがバカみたいな気持ちになった。



「撮るぞー。」



デジカメのタイマー機能での撮影は、油断していると急にシャッターが切られていたりする。
真くんの、ことを「何よー、コイツ!」と睨んでいた瞬間に、カメラが光る気配を感じて。
あーっ!嘘でしょ?なんて思うけれど、後のまつりー‥。



朝からついてない!なんて、思う私だった。




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