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アンバランスなsweet
第6章 戸惑う気持ち
もやもやして私が助手席でブー垂れていたら、
里奈ちゃんと片桐さんも真くんの車に乗り込んで来た。

他の人もいるのに、いつまでも不機嫌でいる訳にも行かず、里奈ちゃんのいる後部座席へ移ろうとしたら、片桐さんに止められる。



「どうせなら道中、隣は女の子がいいなぁ」


片桐さんのその言葉に、
真くんも運転席で大きくうなずいている。



(私は里奈ちゃんの隣が良かったのにな。)



ーー 男のひとの隣は緊張するから苦手なのに。



真くんは今回の男性メンバーの中では熊さんの次に面識があるから、他の男性メンバーよりは緊張も少ないけれど。でもー‥。



「出発しますか!」




真くんの掛け声と共に、
熊さんの車の後に続く形でスキー場に出発したのだ。



*****



里奈ちゃんと片桐さんがお喋り上手なお陰で、車内は以外と盛り上って。隣の真くんのことを余り意識しないでいることが出来た。

私はほぼ頷いたり、笑ったりするだけなんだけれど‥
後ろに体を向けて、後部座席の話に参加した。



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