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アンバランスなsweet
第6章 戸惑う気持ち

真くんも、運転の為に視線は真っ直ぐだけれど、
口元がニヤニヤしているところをみれば楽しんでいることは間違い無い。
好きな食べ物や芸能人の話や、思い出の漫画、学生時代の部活のこととか。
「俺、お菓子作りが趣味なんだ。」
「えっ!片桐さんのキャラじゃないですねぇ」
「だろ?でもストレスが掛かると無性に作りたくなるんだなー」
「今度ごちそうして下さいよ~」
里奈ちゃんと片桐さんがそんな話で盛り上がるなか、
車は山道に差し掛かりつつ有った。
車酔いしやすい私は、賑やかな車内の雰囲気に気分が紛れて‥車酔いのことはすっかり頭に無かった。
でも、峠に差し掛かり、カーブの度に体が揺らされ、何だか少し気持ちが悪い。
ーー すーぅ、はぁぁぁ‥
体勢を戻して。
みんなに気づかれ無い様に静かに深呼吸する。
胸の辺りを手のひらで擦って。
(だいじょうぶ、だいじょうぶ。)
ーー気持ち悪いの、早く治まって‥。
口元がニヤニヤしているところをみれば楽しんでいることは間違い無い。
好きな食べ物や芸能人の話や、思い出の漫画、学生時代の部活のこととか。
「俺、お菓子作りが趣味なんだ。」
「えっ!片桐さんのキャラじゃないですねぇ」
「だろ?でもストレスが掛かると無性に作りたくなるんだなー」
「今度ごちそうして下さいよ~」
里奈ちゃんと片桐さんがそんな話で盛り上がるなか、
車は山道に差し掛かりつつ有った。
車酔いしやすい私は、賑やかな車内の雰囲気に気分が紛れて‥車酔いのことはすっかり頭に無かった。
でも、峠に差し掛かり、カーブの度に体が揺らされ、何だか少し気持ちが悪い。
ーー すーぅ、はぁぁぁ‥
体勢を戻して。
みんなに気づかれ無い様に静かに深呼吸する。
胸の辺りを手のひらで擦って。
(だいじょうぶ、だいじょうぶ。)
ーー気持ち悪いの、早く治まって‥。

