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アンバランスなsweet
第6章 戸惑う気持ち

真くん無神経過ぎるよ。
私にとって、それは多分深刻なことなのに。
それなのに機嫌直して?って何?
ぐるぐる感情が心の中で回って。
‥‥なんだかムカムカが酷くなってきて。
「紫乃?」
「‥‥‥ダメ、気持ち悪い。」
私の悲壮な声に、里奈ちゃんが助手席に身を乗り出してきた。
「紫乃さん、顔色が真っ青ですよ!あぁ車酔い、しましたね‥‥」
車が止まり、窓が開けられる。
真くんが私の体に覆い被さるように近づいて来て。
凄く躯が近いのに、吐き気がしてそれどころじゃない。
山道なのに下ばっかり向いていたせいなんだ分かっている。
真くんの質問が的を得ていたことも。
ーーあぁ、もうダメ。
シートベルトが外されて、袋が渡され背中を擦られる。もう周りのことなど構っていられず私は吐いた。
胃からの吐瀉物の臭いに更にえずきが増幅され何度も何度も袋の中に吐き出したのだ。
私にとって、それは多分深刻なことなのに。
それなのに機嫌直して?って何?
ぐるぐる感情が心の中で回って。
‥‥なんだかムカムカが酷くなってきて。
「紫乃?」
「‥‥‥ダメ、気持ち悪い。」
私の悲壮な声に、里奈ちゃんが助手席に身を乗り出してきた。
「紫乃さん、顔色が真っ青ですよ!あぁ車酔い、しましたね‥‥」
車が止まり、窓が開けられる。
真くんが私の体に覆い被さるように近づいて来て。
凄く躯が近いのに、吐き気がしてそれどころじゃない。
山道なのに下ばっかり向いていたせいなんだ分かっている。
真くんの質問が的を得ていたことも。
ーーあぁ、もうダメ。
シートベルトが外されて、袋が渡され背中を擦られる。もう周りのことなど構っていられず私は吐いた。
胃からの吐瀉物の臭いに更にえずきが増幅され何度も何度も袋の中に吐き出したのだ。

