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アンバランスなsweet
第25章 繋がる気持ち

「俺も。―――お前のことが、好きだ。」
抱き締める腕に込めた、この想い―――。
紫乃の躰に回した腕に更に力を込めると、俺はそう告白した。
「真くん、苦しい……//////////」
「あぁっ、悪りぃ////」
嬉し過ぎる余り、思わず力を込めすぎてしまったようだ。俺は慌てて少しだけその腕を緩める。
だって、気持ちが通じあったんだぜ。
―――俺の予想とはちょっと違ったけど。
本当は紫乃のことを説得するつもりだった。
片桐さんのその秘密を打ち明けることで、紫乃がその恋から目を覚ませばいいと、そう願った。
その背中をそっと押し、俺がお前を好きだからだと、紫乃を揺さぶってそれを気づかせてやる筈だったのに―――。

