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アンバランスなsweet
第8章 ドキドキのスキー‥
その小さなつぶやきに嘘は多分無いのだろう。
真くんはそう言ってちょっとだけ赤くなった気がした。


真くんのその言葉に‥態度になんだか凄く恥ずかしくなって。
真くんの顔がまともに見れない。



「あっありがと。////」

「もう片方がひどすぎるだけだ。そっちよりマシって程度だよ。」

「ひどっ!」



‥そうですか。なんか恥ずかしがって損しちゃった。


でも、真くんの飾りの無い言葉は、私を緊張から解き放ってくれるんだ。
たまに、ドキッとすることを真っ直ぐ口にする真くんの言葉に色々考えさせられるけれど‥嫌になるくらい核心をついてくるけれど。




「さあ、行くぞ」



真くんのその言葉で、なんとか私のスキーが始まったのだ。




******




ゲレンデはすごい人だった。
最近天気が荒れて、久しぶりの青天な日曜日の今日。



家族連れのお客さんがいっぱいで、白銀のゲレンデは、白いテーブルにカラフルなマーブルチョコをばら蒔いたみたいな様相を呈していた。



赤や黄色やピンク、青‥。色の洪水で目がチカチカする。
七年近くスキーとはご無沙汰だった私は、その雰囲気に呑まれてしまい足がすくむ。



男性達はみんなスキー得意なんだよね。




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