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アンバランスなsweet
第8章 ドキドキのスキー‥
「真くんとなら紫乃ちゃん大丈夫だよ?薬局でもこの間お喋りしてたしー。」



案の定、そんな風に里花さんに言われる始末で。




「じゃあ、まことちゃんに任せるか。俺は里花と休んでるから。」




熊さんの言葉。



里花さんの旦那様だから‥。と思い、今後悔したばかりの心がズキン‥とする。
熊さんとリフト‥乗りたかったな。
少しの間だけ夢見たかったな。



ダメなのに。
そんなことを考えてしまう自分がいるのも確かでー‥。


でも‥。
私は真くんとリフトに乗ることになってしまったのだ。




リフトの順番がやって来た。
二人乗りのそのリフトは順番が来たら係り員に誘導される。




「次のひとー、線まで出てきてくださーい。」




年配の係り員に誘導されて。
雪の上に引かれた赤い線まで進まなきゃ!なのに、私は緊張してしまって‥気持ちばかりが焦ってしまう。



足がすくんでその場に固まってしまった私の体ー‥。




「ーー来い。紫乃」




真くんは私の腕をグイッと引いた。




リフトに腰を降ろして、安全バーが降りる。
そして‥リフトは動きだした。

私と真くん二人を乗せて、リフトは上昇しだしたのだ。


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