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アンバランスなsweet
第8章 ドキドキのスキー‥

下から上を見ていた時はそんなに傾斜が有るように見えなかったのにー‥。
泣きそうな顔で助けを求める様に真くんを見る。
早く滑らなきゃ、そう思うのに怖くてスキーの先を斜面の方へ向けることが出来なくて。
ーーやっぱり無理‥。
私が泣き言を吐きそうになったその時ー‥。
私を呼ぶ声がして。
顔を上げれば真くんの笑顔が見えた。
「さっきあんなに練習したんだろ。」
ーーそうだよ。熊さんと一緒に転びながらも私頑張ったんだ。
「下を見るなよ。俺だけ見とけ。そしたら怖くないから。」
高さに躊躇して滑り出せないでいる私の気持ちを察してのその言葉。
「来い。紫乃。俺がついてる。」
ーーうん。
真くんがいるから大丈夫。
その時私は素直にそう思うことが出来た。
あんなに怖かったのに‥。実際まだ怖い。
真くんが大丈夫っていうならきっと私には滑る力があるんだ。
ぶっきらぼうで口が悪いけれどー‥。
その言葉は私に安心感を与えてくれた。
泣きそうな顔で助けを求める様に真くんを見る。
早く滑らなきゃ、そう思うのに怖くてスキーの先を斜面の方へ向けることが出来なくて。
ーーやっぱり無理‥。
私が泣き言を吐きそうになったその時ー‥。
私を呼ぶ声がして。
顔を上げれば真くんの笑顔が見えた。
「さっきあんなに練習したんだろ。」
ーーそうだよ。熊さんと一緒に転びながらも私頑張ったんだ。
「下を見るなよ。俺だけ見とけ。そしたら怖くないから。」
高さに躊躇して滑り出せないでいる私の気持ちを察してのその言葉。
「来い。紫乃。俺がついてる。」
ーーうん。
真くんがいるから大丈夫。
その時私は素直にそう思うことが出来た。
あんなに怖かったのに‥。実際まだ怖い。
真くんが大丈夫っていうならきっと私には滑る力があるんだ。
ぶっきらぼうで口が悪いけれどー‥。
その言葉は私に安心感を与えてくれた。

