この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アンバランスなsweet
第9章 本音と建前と自分の気持ちと

一体何の話をしているんだ?
女湯からの声が反響して男湯の方響いているのが解らないのだろう。
あけすけな会話がそれからも続いた。
流石に熊さんが耐えられなくなり、『里花ー!聞こえてるからー!』と声を掛けた。
《えっ!嘘ヤダ!熊さんのエッチ!》
エッチって‥。勝手にベラベラ女子トーク始めたのはそっちなのに、散々な言われ様だよ。全く。
でもー‥。
紫乃の足が綺麗なことは診療所へ時間外に行った時から気付いていて。
今、どこかにほくろがあるらしいことを知る。甘い声を上げるようなどこかに。
そんなことを考えたら何だかのぼせて来て。
女湯から聞こえくる会話を受けて、片桐さんが俺を小突きながら聞いてくる。
「まことー、紫乃ちゃんのことどう想ってんの?」
「あんな奴‥すっ、好きでも何でも無いっすよ。」
思わず口から出た言葉。
だって、女湯に聞こえてるかも知れない会話だし。
紫乃のあらぬ姿を、勝手に想像しているところへの片桐さんの質問。
それに対して‥恥ずかしかった俺の口から溢れ出た言葉は自分の気持ちとは真逆なものだった。
女湯からの声が反響して男湯の方響いているのが解らないのだろう。
あけすけな会話がそれからも続いた。
流石に熊さんが耐えられなくなり、『里花ー!聞こえてるからー!』と声を掛けた。
《えっ!嘘ヤダ!熊さんのエッチ!》
エッチって‥。勝手にベラベラ女子トーク始めたのはそっちなのに、散々な言われ様だよ。全く。
でもー‥。
紫乃の足が綺麗なことは診療所へ時間外に行った時から気付いていて。
今、どこかにほくろがあるらしいことを知る。甘い声を上げるようなどこかに。
そんなことを考えたら何だかのぼせて来て。
女湯から聞こえくる会話を受けて、片桐さんが俺を小突きながら聞いてくる。
「まことー、紫乃ちゃんのことどう想ってんの?」
「あんな奴‥すっ、好きでも何でも無いっすよ。」
思わず口から出た言葉。
だって、女湯に聞こえてるかも知れない会話だし。
紫乃のあらぬ姿を、勝手に想像しているところへの片桐さんの質問。
それに対して‥恥ずかしかった俺の口から溢れ出た言葉は自分の気持ちとは真逆なものだった。

