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アンバランスなsweet
第9章 本音と建前と自分の気持ちと
思わず言ってしまったその言葉。
俺のそんな心の中を片桐さんは知る訳が無くて。



「紫乃ちゃん‥あんなに笑う女の子だったんだな‥。俺、今日ちょっとイイなって思ったよ。」



自分で好きじゃないと口に出した手前、
そう言う片桐さんに俺は愛想笑いを返すしかない。


いつも自身が無さそうで。


本人は目立たない様にしているつもりが‥。
黒づくめな服装や、そのおどおどした立ち振舞いのせいで、かえって人目を引く紫乃。


今日、アイツは良く笑っていた。
その笑顔は紫乃本来の魅力を引き出していてー‥。


もっと、もっとー‥。
紫乃のそんな顔が見たい。


そう思う俺だけれど。


他のヤツにも目がついている。

地味な紫乃から垣間見えた煌めきに反応している男は俺だけじゃない。


アイツを覆っていたコンプレックスの膜が剥がれ落ちる度こんな思いをするのだろうか。


紫乃にとってはイイことなのにー‥。


あの姿のまま‥俺だけしかアイツの可愛い姿が見えなければイイ。


そんな少しだけ黒い気持ちが心を支配するのが止められなくて。



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