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アンバランスなsweet
第9章 本音と建前と自分の気持ちと
「里奈ちゃんはお勧めだぜ?
里花と同じで乳デカイし。性格だってイイ。顔も可愛いーだろ?
なぁー、俺の義弟にならないか!」



(義妹を同僚に売るなよ‥、熊さん。)



恥ずかしい格好で、鼻血を出して横たわっていた俺。

俺の知らぬ間にいったいどんな話になっていたのかが気になるところだ。


意識の無い人間は重かっただろうし、せっかくの風呂上がりに、鼻血の垂れた場所を拭いたりする後始末は大変だっただろう。


俺が気がついた時に同僚達の顔に一瞬浮かんだ安堵の表情に気がつかない俺ではない。


感謝しながら、起き上がり取り敢えず服を着る。
俺が着替えている間にも、三人の男達の話は続いていた。



「胸はパーンと突き出すような大きい胸もイイけど‥、普段は洋服に隠れて目立たないのに、脱ぐと意外にアルのも萌えるよなー。」



――しょうもないな。



黙って聞いていたら、俺の話になって来て‥。

‥どうも、俺が巨乳好きで里奈ちゃんのアラレもない姿を妄想して鼻血を出した‥、そんな妄想に花を咲かせている。



――お前ら全員中二だろ‼



俺をからかっているのが判るので、あえて否定はしないでおく。
(否定すればする程、肯定の意味になることを経験から知っている)



「先に休憩所にいってるぞー!」


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