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アンバランスなsweet
第10章 ひらきはじめた蕾

心配になった私は長椅子から立ち上がり、休憩所に戻ろうとして。
グイっと、片桐さんに腕を掴まれた。
「紫乃ちゃん、俺と付き合わない?」
――えっ?
「紫乃ちゃんはまことちゃんのことが、好きになったんじゃないかな‥。
その‥、そう俺が勝手に思っただけなんだけど。」
――私の気持ち‥解ってるのに―‥。
「まことちゃんは熊さんの次のお節介のターゲットにされたみたいだぜ?
熊さんはもともと里奈ちゃんをまことちゃんに紹介したかったんだ。
ねぇ、自分のこと‥好きでもなんでも無いなんて言う男なんて止めておけよ。」
――立ち上がった片桐さんは、私と同じ位の身長で。
熊さんのお節介って何?
‥でも確かに、里奈ちゃんと真くんはお似合いだと思う。
優しい里奈ちゃんと行動的な真くん。
ちっちゃくて守ってあげたくなる様な愛らしい姿の里奈ちゃんは真くんの胸にすっぽりと収まるだろう。
一旦はおさまっていた涙が、行き場の無い気持ちととともに静かに私の頬を濡らした。
グイっと、片桐さんに腕を掴まれた。
「紫乃ちゃん、俺と付き合わない?」
――えっ?
「紫乃ちゃんはまことちゃんのことが、好きになったんじゃないかな‥。
その‥、そう俺が勝手に思っただけなんだけど。」
――私の気持ち‥解ってるのに―‥。
「まことちゃんは熊さんの次のお節介のターゲットにされたみたいだぜ?
熊さんはもともと里奈ちゃんをまことちゃんに紹介したかったんだ。
ねぇ、自分のこと‥好きでもなんでも無いなんて言う男なんて止めておけよ。」
――立ち上がった片桐さんは、私と同じ位の身長で。
熊さんのお節介って何?
‥でも確かに、里奈ちゃんと真くんはお似合いだと思う。
優しい里奈ちゃんと行動的な真くん。
ちっちゃくて守ってあげたくなる様な愛らしい姿の里奈ちゃんは真くんの胸にすっぽりと収まるだろう。
一旦はおさまっていた涙が、行き場の無い気持ちととともに静かに私の頬を濡らした。

