この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アンバランスなsweet
第11章 不審な影

「では15分休憩。私は車で煙草を吸ってくるから。」
診療所内の他に敷地内禁煙。
うちの診療所はそういう決まりになっていて。喫煙者には肩身の狭い職場になっている。
「ん――っ!」
背筋を伸ばして、肩を回す。
身長が高い私は色んな場所が人より長いから。
事務室の机は少し低くて、どうしても猫背気味になってしまうのだ。
「コーヒーはいりましたぁ!」
未希ちゃんが眠気ざましのコーヒーを入れてきてくれて。
啓子先輩が焼いて来てくれたクッキーと共に暫しのブレイクタイム。
「ねぇ、未希ちゃんも、紫乃ちゃんも彼氏出来たんでしょ?」
「はい。」
「‥ええ。」
啓子先輩の言葉に、
色付く様に艶やかに微笑む未希ちゃんは幸せそうで。
私もそれにつられて一緒に微笑む。
あれから片桐さんと合う前に、
私はレセプトに突入してしまい、片桐さんは勤務。
早くもすれ違いな日々だった‥。
片桐さんにお付き合いすると言う返事をしたものの、気持ちはすぐには割り切れるものでは無く、未だに真くんのことを考えてしまう自分がいる。
診療所内の他に敷地内禁煙。
うちの診療所はそういう決まりになっていて。喫煙者には肩身の狭い職場になっている。
「ん――っ!」
背筋を伸ばして、肩を回す。
身長が高い私は色んな場所が人より長いから。
事務室の机は少し低くて、どうしても猫背気味になってしまうのだ。
「コーヒーはいりましたぁ!」
未希ちゃんが眠気ざましのコーヒーを入れてきてくれて。
啓子先輩が焼いて来てくれたクッキーと共に暫しのブレイクタイム。
「ねぇ、未希ちゃんも、紫乃ちゃんも彼氏出来たんでしょ?」
「はい。」
「‥ええ。」
啓子先輩の言葉に、
色付く様に艶やかに微笑む未希ちゃんは幸せそうで。
私もそれにつられて一緒に微笑む。
あれから片桐さんと合う前に、
私はレセプトに突入してしまい、片桐さんは勤務。
早くもすれ違いな日々だった‥。
片桐さんにお付き合いすると言う返事をしたものの、気持ちはすぐには割り切れるものでは無く、未だに真くんのことを考えてしまう自分がいる。

