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アンバランスなsweet
第11章 不審な影
スキー場に向かう車の中で、



『紫乃は自分のこと嫌いなのか』



真くんに言われたその言葉。
真くんの声が私の頭から離れずにいる。



「‥というわけで、毎日寝る前にはオヤスミコールするんですよー、///」

「あー聞かなきゃ良かったぁ!ハイハイご馳走さまでした。」



ほんの少し物思いに沈んでいる間に、未希ちゃんのラブラブな報告は啓子先輩に終わったらしい。


私はといえばー‥。
決してラブラブじゃない訳では無い。
会えない時間を埋める様に、片桐さんはマメにメールをくれる。


でも、今まで男性と余り関わらずに生きてきた私には、そのメールに何て返せば良いのか途方に暮れて。
結局凄く時間が掛かってしまうのが少し申し訳無かったりするのだ。


可愛くないメールになってしまっていることに少しだけ罪悪感を覚えるけれどー‥。



真くんが去った後、片桐さんが言った言葉。



『少しづつでいいから俺のこと好きになって』



私には勿体無いぐらい優しくてカッコイイ片桐さんからのそんな言葉は‥



――この人のことを頑張って好きになろう。



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