この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ブラックチョコレート
第3章 バレンタインデー
「でもね、もう1個あるんだ、プレゼント」
「え!?なーに?」
「ちょっとだけ腕離してもらってもいい?」
星弥くんの腕が腰から離れると、
ニットワンピースのポケットにこっそりと入れてあった、紙を取り出す。
四つ折に畳んだそれを広げて星弥くんに見せる。
「ここ、行かない?」
「美術館?」
そこは日帰りでも帰って来れる場所で近県にある場所。
「ここね、ガラス工房とかもあるし、もちろん美術館も!
パティシエさんっていろんな
綺麗な物とか見たほうがいいんでしょ?
それにね、近いから日帰りでも行けるし、
宿泊施設もあってすっごいかわいいお部屋だし、
温泉もあるんだって!」
「でも紅里とじゃ休み合わないかもしれないし・・・」
「大丈夫!わたし1日も有給使ってないから、お休み取れるよ!」