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ブラックチョコレート
第1章 わたしの彼は



「紅里、お菓子作るの苦手なんでしょー?」

「えっ!?」


ニヤニヤした顔で聞いてくる星弥くんが、
わたしを後ろから抱きしめてきた。



今日は仕事が終わってから
星弥くんの部屋に泊まりにきた。

わたしは週末が仕事が休みだけど、
星弥くんは仕事柄、平日がお休み。


だからわたしは週末になると
星弥くんの部屋に泊まりに来て、
星弥くんが仕事に行くと、

部屋の掃除をしたり、洗濯をしたり、
ネットでレシピを検索して、
買い物に行ってごはんを作って待っている。


星弥くんが翌日お休みの日も、たまに泊まりに来る。

その時は星弥くんがごはんを作ってくれるんだけど、
デザートまで作ってくれて、それも本当においしい。

わたしはというと、まぁ・・・普通・・・。

凝った料理は・・・苦手。



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