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ブラックチョコレート
第1章 わたしの彼は



星弥くんは細かいことが得意というか、マメというか、
わたしなんかより全然おいしいごはんを作ってくれる。


「でも星弥くんは毎日甘い物作ってるんだから
 わたしが作ったチョコなんか食べたくないでしょ?」

「何言ってるの!それはそれ、これはこれ!
 紅里が作ってくれる物なら何だって嬉しいよ!」


キラキラと目を輝かせて星弥くんが力説してくる。

でも、やっぱりチョコはなぁ・・・



「物じゃヤダ?」

「ヤダ」

「でも絶対、星弥くんが作ったほうがおいしいって」

「だから!そういう問題じゃないの!」


その後も、チョコー!紅里のチョコ食べたいー!と言って
子供みたいにわたしに抱きついては甘えてくる星弥くん。



「わかったよー・・・」


観念してそう言うと


「本当っ!?」


やっぱりキラキラしている星弥くん。



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