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ブラックチョコレート
第4章 旅行に行こう
「紅里の好きな動物は?」
「ネコかなー。星弥くんは?」
「イヌかな、紅里みたいだから」
「どういう意味!?」
「甘えんぼで俺に懐いてるとことか?」
間違ってないけど!
でもなんか負けた気がする!
体験工房の受付を済ませると
平日だからか、あまりお客さんはいなかった。
ほとんど貸切状態で、
2人でわいわいはしゃぎながら
お揃いのキーホルダーを作った。
いろんな大きさや形のガラスがいっぱいあって
それを熱で溶かしてくっつけて
ガラス細工を作れるらしく
「出来上がったら交換しような」
って星弥くんが言うから
イヌの形っぽくガラスを置いて、
その真ん中のおなかの部分に
星の形になるようにガラスを置いた。
それをスタッフさんが
溶かして加工してくれている間に、
併設されているカフェで
おいしいケーキや紅茶を飲みながら待った。