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ブラックチョコレート
第4章 旅行に行こう
すぐにホテルに着くとフロントで鍵をもらって
わたしの手を引いたまま階段を駆け上った。
「星弥くん!転んじゃうって!」
「あ、ごめんごめん」
早足で部屋まで着くと、すぐに鍵を開けて部屋に入る。
そのままずんずんとバルコニーに出た。
「間に合った!よかった!」
「うわぁ!すごい!」
そこからは夕日が見えて、夕焼け空がすごく綺麗だった。
「この部屋からなら夕焼けが
綺麗に見えそうだなって思ったらビンゴだった」
「これなら夜の星もすごく綺麗だね」
「そうだな、楽しみだな」
星弥くんはバルコニーに置いてあるソファーに腰掛けた。
「紅里おいで」
自分の座る足の間をぽんぽんと叩く。
「そこ座るの?」
「寒いから抱っこさして」
抱っこ!?
なんかそれ、恥ずかしい!
でも・・・してもらいたい。