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ブラックチョコレート
第4章 旅行に行こう



「それからは仕事帰りは毎日紅里のこと探してた。
 今日はいないかなって、
 わざわざ公園の中まで入ってみたりしてさ。
 好きだって気付いたのは
 流星群を見た日だったんだけどね。
 まさか付き合えるなんて、思ってもみなかったよ」

そう言ってクスッと少しだけ笑った。


「でも星弥くんモテるでしょ?」

「モテないよ」

「嘘だ!お店で声かけられるんじゃないの?」

「あー・・・」


やっぱ声かけられてるんじゃん!


「そういうのモテるって言うんだよ」

「好きな人に好きって言ってもらえるのが、
 モテるって言うんだよ」

「それは星弥くんがモテるから言えることだよ!」

「今は紅里がいるから、
 他の人にモテたって困るだけですよー」

「星弥くんはわたしのだし!」

「紅里だって俺のだよ?」


当たり前じゃないか。
そんなこと確認されなくたって、
わたしは星弥くんのものだよ。




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