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ブラックチョコレート
第4章 旅行に行こう



わたしを抱きしめる星弥くんの腕が少し緩くなると
わたしのコートのボタンをゆっくりと外し始める。


「星弥くん!?さ、寒いよ」

「寒いの?汗かいてるのに?」


星弥くんはもう一度、わたしの首筋にキスを落とす。


「あっ・・・」

ちゅっ、ちゅっと優しく
何度も首筋にキスを落としながら
コートのボタンを外し終えると、
コートの中に手を入れてくる。

その手が服の上からふくらみを柔らかく揉み始めるから
そこから逃げようと身を捩る。


「星弥くんっ、ここ外っ」

「でも外からは見えないよ」

「でもっ・・・!」

そりゃ外からは見えない造りにはなっているけど
部屋の外でそんなことをしているということが
わたしにはすごく恥ずかしく感じた。

それでも星弥くんは服の中に
手を入れてこようとしてくる。


「つめたっ」

冷えた手が直接わたしの肌に触れ、
ビクリと体が反応してしまう。




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