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ブラックチョコレート
第4章 旅行に行こう
「ノック聞こえなかった」
「俺は聞こえたよ?
紅里が夢中になりすぎてたんじゃないの?」
「星弥くんのせいでしょー!」
まだわたしの服の中に入れていた手を抓った。
「いってぇ!」
「ホテルの人に見られちゃったじゃん!」
「見せてやったのー」
「見せなくていい!」
星弥くんの腕の中から抜け出すと、
自分の乱れた服を直した。
星弥くんは立ち上がってわたしを抱きしめると
「紅里が後でって言ったんだから
あとでするんだよね?」
「な、なにを!?」
「さぁー?なんでしょうねー?」
ちゅっと軽いキスを落とすと、
星弥くんは先に部屋の中に入っていってしまった。
でもわたしは星弥くんに触られたせいで
体がウズウズとしていて
その熱を冷ますように、外の景色を眺めた。