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ブラックチョコレート
第4章 旅行に行こう



星弥くんはタオルや、バスローブを持ってきてくれた。


「紅里、俺を置いて露天風呂に先に入るなんて
 いい度胸してるじゃん」

「だって酔っ払っちゃったから、
 酔いを醒まそうかなーって思ったら
 露天風呂が入っておいでよーって誘ってたから」

「露天風呂が喋ったの?」

「喋った喋った」

「なにそれ。じゃあ俺のことは紅里が誘ってよ」

「いいよー、星弥くん早く入ってきて?
 ぎゅって・・・して?」


そう言うとさっきまで笑っていた星弥くんの顔が
真剣な表情に変わった。

服を全部脱いで露天風呂の中に入ってくると
顔を近付けて、急に深いキスを落としてきた。


「んっ・・・んんっ・・・」


絡まる舌から日本酒の甘い味が少しして
その深いキスに酔い痴れる。




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