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煮詰めたシチュー
第6章 雑記 夢の、また夢
遠路はるばる日本円を稼ぎに来ているのですから、彼らが金を持たずに帰国することは許されません。彼らはお金に対して非常にシビアです。
ネオン街で身体を張って生きる彼らの姿には、陣地を守る少数民族の兵士のような『けな気』な闘志を感じてしまいます。
私がこういう派手な店にあまり行かない理由のひとつがそれで、その『けな気さ』を感受してしまい、ホステスさんの手を煩わせないように、お客として¨気を使って¨盛り上げてしまうのです。楽しみ方としては相当に不自然なわけで、これが非常に疲れます。