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煮詰めたシチュー
第1章 雑記 恋とゆで卵
考え込んでいたチアキが口を開きました。
『見極めですか・・・。
それって難しいですよね』
『誰かの嫁さんになるのが憧れなんだろ?』
『最終的には、そうですね』
『人それぞれだからなんとも言えんが、
結婚って幸にも不幸にもどっちにでも転ぶよ』
店員を呼んで焼酎のロックとおでんを見繕ってもらいました。
チアキを見ると小刻みに頷いている。
『どっちだ?』
『どっちも。うふっ』
本気で呑むつもりのようでしたので、おでんをもう一人前とナポレオンをボトルで頼みました。もちろん下町のほうです。