この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
煮詰めたシチュー
第9章 雑記 アルマゲドンと鬼ごっこ
市場をほぼ独占したこの会社はついに¨ある種子¨の開発に成功します。
遺伝子操作されたこの種子。
その危険性を訴える一派からは『自殺種子』とか『悪魔の種』などと呼ばれています。
今までと同じように除草剤に強く、実もよくつくのですが、そこから採った二代目の種子は¨発芽しない¨のだそうです。
種をまいても芽が出ない。
人類よりもはるか太古の時代から、延々と続いてきた植物生命のサイクルをぷっつりと切ってしまう技術。
それを一民間企業のM社が獲得したということです。