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煮詰めたシチュー
第2章 雑記 ジブンのカタチ
そんな不幸なことが身近にありましたが、私はやめられませんでした。
タイヤが滑るか滑らないか、そのギリギリを突き詰める面白さと、一歩間違えば死ぬかもしれないという緊張感がたまらなくて病み付きになっていました。
アドレナリンがドバドバ吹き出るあの興奮と快感は、当時の私にとってこの上ないご馳走で、身体を張って得られる希少性の高い精神的満足だったのです。
拙作『異常性愛』の中でも触れましたが、性的な興奮と攻撃性は脳の非常に近い所で作用しあっているようです。危険な峠道を猛スピードで走るとそれがよく理解できます。
レースクイーンがあのような格好でレーサーの脇に立つことで、レーサーの攻撃性を刺激するんでしょうね。アメフトのチアリーダーのコスチュームなんかも同じ理由だと思います。