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煮詰めたシチュー
第2章 雑記 ジブンのカタチ
   
そんな感じでサッカー部をお払い箱になった私は、毎朝のように峠道を攻めに山へ出かけていました。

秋の終わりごろだったと思います。
真冬になると道路が凍結して走れませんので、シーズンオフまでの短い期間、名残惜しむように峠攻めを楽しんでいました。

いつものようにバイクを傾けてワインディングをガンガン攻めていると、山の中腹辺りで大きな綿のようなものがひとつ、ふわふわと現れました。

『ん!・・・なんだ?あれ』

ゴミ袋か小動物かと思いましたが、違いました。
地面スレスレを彷徨うようにふわふわと動く¨何か¨。
それが生き物ではないと気付いた時、一気に背筋が寒くなりました。


   
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