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煮詰めたシチュー
第2章 雑記 ジブンのカタチ
私は完全にビビッていました。
一刻も早く山を降りたくなりましたが、視界ゼロでのUターンは危険過ぎてできません。
かと言ってそこに留まれば牛女や肘掛ババァが襲い掛かってくるかもしれない。
もしかするとUFOが現れて私をさらい、脳みそをいじくり回された挙句、『コイツはアホだ』と呆れられてしまうかもしれない。そんな恥はかきたくない・・・などとビクビクしながら、ほとんど停まりそうなスピードで、真っ白なモヤの中を微かに見えるオレンジ色のセンターラインだけを頼りに、折り返し地点の展望台を目指しました。