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煮詰めたシチュー
第3章 雑記 弁当箱は自分で洗え
インターネットの普及で加速したグローバル化とともに、世界市場を相手に競争しなければならなくなると、日本企業は労務コスト面で世界に全く太刀打ちできなくなります。名のある企業が赤字を膨らませて次々に弱っていきます。
対応を迫られた企業は、生産拠点を労務費の安い海外に移し、国内の正規労働者を切る決断をします。それ以外に企業が生き延びる道はありませんでした。
一社だけが大量解雇をすれば社会悪とされますが、日本中の企業が同じことをすれば、それが正当化されます。
逆にリストラを敢行しない経営者は無能の烙印を押され、株主から退陣を要求されますから、嫌でも企業のリストラは進みました。