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煮詰めたシチュー
第3章 雑記 弁当箱は自分で洗え
   
水一滴を敬い、暗闇に灯りが燈ることの有難さを子供の頃に気付かせてあげること。
家族を養うということ、生活の全てにコストがかかるということ。
大人が働くことで自分たちが食えている。その大人でさえも打つ手のない困惑や、耐え難い悲哀に直面していること。
蜘蛛の巣のような人間関係に苦悩し、人生のどんでん返しを喰らい、無数にふりかかる生活への不安と闘っていること。
努力が、必ずしも正当に報いないということ。

こういったある意味、大人として格好の悪い姿を恥ずかしがらずに見せてやることで、子供達は少しずつでも気付いてくれるんじゃないかと思うんです。

あ、こういうものなんだ、と。



   
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