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「ボクの光りは密会した人妻さん」
第3章 出張~尽くす人妻~
翌週

予定通り撤去の作業が始まった
店舗がなくなるのは寂しい話しだが、悲しんでばかりも居られない

段取りよくしないと時間が無駄に過ぎてしまう

初日は商品の梱包をしていき、ある程度の段階で事務所の整理をしていった

スタッフたちは次の仕事が決まったとかで誰も来なかった

寂しい気もするが、もしかしたら武美店長が支払いの件で経費をしぼったのかもしれない

作業中は懐かしい音楽のチャンネルを流し、ボクと武美さんは和気あいあいと作業を進めていった

とりあえず初日は出来るところまでやってしまおうと遅くまで残って作業し続けた

その日は特に何もなく別れ、ボクはビジネスホテルの部屋でコンビニ弁当を食べた

たまたま武美店長の母親が来ていたらしく晩ご飯を自宅でとるとのこと…

そうとわかっていたら早く切り上げたのに…どうして言わなかったのか…

ヘンな期待を膨らませ過ぎていたボクはそれもあってちょっと残念だった

残念…?

そうか、武美店長ともっと時間を過ごせる、て勝手に思い込んでいたんだな

ボクの妄想はひとり歩きして、普通の主婦である地味な武美さんの裸身を、乱暴にまさぐる想像をしてしまっていた…


…ダメだ…それじゃあ満代さんと一緒じゃないか…

ボクは武美店長にセクシャルな期待をしつつも、それは不毛なことに気づき

自分からは行動出来ないなと悟った…


翌日

2人で始めた作業はペース良く進み、初日に頑張ったぶん日程に余裕が出来てきた

「真鍋クン、ちょっと早いけどお昼に行きましょうか」

武美店長は前週のボクの願い通り、昼間の漁港を見てまわったあと漁師料理を出す店に案内してくれた

本当にサービス精神が旺盛な人だ
田舎の人特有のもてなし精神が遺憾なく発揮された

魚貝の味覚をたんのうし、ゆっくりした時間を過ごす

「昨日からずっと2人だし、デートみたいですね」

と言うと苦笑しながらまんざらでもなさそうだった

「オバサンだから久しぶりだよ~2人で外食なんてさ~」

楽しんでくれてるようで良かった
無理やり案内されてたら遠慮してしまう

かわいい人だなぁ、とほほえましいと感じた
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