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妄想チャンネル 〜タイムトラベル〜
第2章 ch.1:欲深なシンデレラ
「貴女がこちらに残るとしたら、ご両親たちはこれからも見つかる事のない貴女を探し続ける事でしょう。」
この世界を選べば、もう肉親とは一生会えない。
けれど、元の世界へ戻ったらもうこんな思い描いていたままの相手なんて現れない。
「さあ、お選びください。」
憎らしい笑顔で急かされ、咲子は、とうとう決意を固める。
「お決まりですか?」
「はい。」
思わず涙が滲み出る。
「私、ここに、残り・・・ます。」
「よろしいのですね。」
「・・・はい。」
本来の世界に自分を必要とする人なんていないと思っていたけれど、そうではなかったと知れて少しだけ嬉しかった。
だけど、普段から愛を持って接してくれてさえいれば、こんな決断には至らなかっただろう。
こんな事にでもならないと動けないなんて、都合が良すぎる。
親といえど、咲子がこうなってしまったのは自分たちの責任ではないか。と、改めて感じた。
お父さん、お母さん。
おじいちゃん、おばあちゃん。
さようなら。
「私、こっちで幸せになります。」
この世界を選べば、もう肉親とは一生会えない。
けれど、元の世界へ戻ったらもうこんな思い描いていたままの相手なんて現れない。
「さあ、お選びください。」
憎らしい笑顔で急かされ、咲子は、とうとう決意を固める。
「お決まりですか?」
「はい。」
思わず涙が滲み出る。
「私、ここに、残り・・・ます。」
「よろしいのですね。」
「・・・はい。」
本来の世界に自分を必要とする人なんていないと思っていたけれど、そうではなかったと知れて少しだけ嬉しかった。
だけど、普段から愛を持って接してくれてさえいれば、こんな決断には至らなかっただろう。
こんな事にでもならないと動けないなんて、都合が良すぎる。
親といえど、咲子がこうなってしまったのは自分たちの責任ではないか。と、改めて感じた。
お父さん、お母さん。
おじいちゃん、おばあちゃん。
さようなら。
「私、こっちで幸せになります。」