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妄想チャンネル 〜タイムトラベル〜
第2章 ch.1:欲深なシンデレラ
恐る恐るスイッチに指をやる。
”シンデレラになりたい!”
咲子は目を閉じて強く願い、思い切ってスイッチを押した。
「・・・。」
ーーー
ーーーーーあれ?
空間移動でお決まりの、ウィーンやら、ドカーンやらはとくに起こらない。
騙されたと、失望気味に瞼を開けた。
しかし。
「・・・お、おっ?!」
思わず声があがる。
見慣れない光景に、目を疑ったからだ。
「こ、ここは・・・?」
木でできた部屋に、木でできた今にも壊れそうな椅子に腰掛ける咲子。
目の前には、ガラスのハイヒールを持った男がいる。
「あ、貴方は・・・?」
「わたくしは王様の使いで、今日はこの靴の持ち主を探しに参りました。2人の姉君達にはとても小さくて入らなかったようですが、貴女も一度お試し下さい。」
「う、うそ・・・。」
思わずまわりを見渡すと、男の言う姉君らしき女がこちらを睨みつけている。
「この子の物のはずありません。だってこの子はずっと家に居たのだから。」
「そうよそうよ!」
「私の靴だってば!」
何度も繰り返し読んだ童話、シンデレラの姉君達の言葉とよく似ていた。
夢を見ているのではないとしたら、これは・・・。
”シンデレラになりたい!”
咲子は目を閉じて強く願い、思い切ってスイッチを押した。
「・・・。」
ーーー
ーーーーーあれ?
空間移動でお決まりの、ウィーンやら、ドカーンやらはとくに起こらない。
騙されたと、失望気味に瞼を開けた。
しかし。
「・・・お、おっ?!」
思わず声があがる。
見慣れない光景に、目を疑ったからだ。
「こ、ここは・・・?」
木でできた部屋に、木でできた今にも壊れそうな椅子に腰掛ける咲子。
目の前には、ガラスのハイヒールを持った男がいる。
「あ、貴方は・・・?」
「わたくしは王様の使いで、今日はこの靴の持ち主を探しに参りました。2人の姉君達にはとても小さくて入らなかったようですが、貴女も一度お試し下さい。」
「う、うそ・・・。」
思わずまわりを見渡すと、男の言う姉君らしき女がこちらを睨みつけている。
「この子の物のはずありません。だってこの子はずっと家に居たのだから。」
「そうよそうよ!」
「私の靴だってば!」
何度も繰り返し読んだ童話、シンデレラの姉君達の言葉とよく似ていた。
夢を見ているのではないとしたら、これは・・・。