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英里を調教 <大学生編>
第16章 卒業式 「おもしろき ことをなき世を おもしろく」
 私は電車に乗る他のメンバーと一緒に駅へ向かう。
 英里ちゃんが自然な仕草で横に並ぶ。

 誰がどこからどう見ても、自然な仕草。
 たった一年とはいえ、それが動作に現れるほど、私達は濃密な一年を過ごした。

 若い頃の一年は、大人の数年分にも及ぶ濃さがあると思う。
 学生でいられるのは、人生でも限られた年月。

 私は、私の学生時間を精一杯生きた。

「真紀さん帰らないの?」
「うん、寮に泊まるって。ずっと寮に住んでたから名残惜しいみたい」
「そっか」
「英里ちゃん、今日お泊り出来る?」
「え? 志穂さんのお部屋?」
「うん。真紀もいないしさ。
 英里ちゃんとも今までみたいにたくさん会えなくなっちゃうからね」
「そっか…そうだよね」
「ん?」
「志穂さんも真紀さんも、お仕事あるし、なかなか会えなくなっちゃうね」
「うん、そうね…」
「うん…」

 がたん、ごとん。

 電車の音。

「だからさ、今夜は二人でゆっくり過ごそう」
「う、うん…」

 言ってもじもじの英里ちゃん。

「あ、今えっちなこと考えたでしょ?」
「ち、違うよ」
「あはは」

 ぷくっとほっぺたを可愛らしく膨らませるも、お母さんに私の部屋に泊まるってメールを送ってくれる英里ちゃん。

 電車の中のメンバーも、一人降り二人降り。

 私と英里ちゃんが降りる駅に着いた時、まだ車内にいたのは数人だけ。

 笑いながら「またね」ってハグして、走り出した電車を見送ってたら無性に寂しくなって、英里ちゃんと手をつないだ。

 暖かくて柔らかい手のひらが、寂しさを包んでくれるよ。

 部屋に着いて暖房入れて、英里ちゃんと思い出話。
 着物のままでえっちするもの憧れちゃうけど、汚してもいけないから部屋着にお着替え。

「お酒飲む?」
「ううん、さっき少し飲んだし。お酒あんまり好きじゃないし」
「あんまり強くないしね。そういえば少し顔赤いかな?」
「少し酔ったかも」
「じゃあコーヒーでも淹れよっか」

 まだ朝夜は肌寒い季節。
 温かいコーヒーを飲んでる間に、お風呂にお湯を張る。
 そこに最近お気に入りの入浴剤を入れて出来上がり。
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