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英里を調教 <大学生編>
第6章 お礼におもてなし 甘い甘い英里ちゃんいかが?
 みんな立派な体格の、男の子四人。
 超マニアックサークル『栄養筋肉学サークル』の人達だ。
 栄養をつけて体を鍛えよう、みたいなサークルね。
 やってることは健全なんだけど、栄養学なんか教えてる大学だから、筋肉もりもり君達はちょっと異質。
 でも、このピンチにはものすごく頼れる援軍だった。

 彼らは食材や保冷剤が入って重いクーラーバッグやなんかを、いともあっさり持ち上げて、運んでくれた。
 男子禁制の女子寮の中にまでは入れなかったけど、入り口の前まで運んでくれた。

 もう、超感謝!

 彼らのおかげで、お料理教室を無事に終えることが出来た。
 サークルに入りたいって子も何人かいて、大成功だった。

 後日、改めてお礼を伝えると、こんなサークルですから、力仕事はいつでも任せて下さい、との嬉しいお言葉。
 マニアックなサークルだから、なかなか女っ気がないのか、みんなちょっと照れくさそうにしてたのが逆に好印象。

 その数日後の真紀の部屋。
 いつものように、私は真紀の部屋でゴロゴロ。
 お料理教室も終って、お天気も悪くて、なんだか気が抜けちゃったみたい。
 真紀も同じくゴ~ロゴロ。

 ゴロゴロしながら話題はお料理教室のこと。そこから自然に『栄養筋肉サークル』の話になった。

「ホント助かったよね。車止まった時、本気で焦ったもんね」
「うん。志穂の電話の声が切羽詰ってて、今になって笑えるよ」
「実際は笑えないほどのピンチだったもんね」
「そうね。あの人達に感謝だね」

 そうだ、と何か思いついた様子の真紀。

「いっそこれから『筋肉』さん達ともサークルの交流持つ?」
「あの人達と?」
「うん、だって四人の小さなサークルなんでしょ。喜んでくれるんじゃない? お世話にもなったしさ」
「変わり者のサークルよ?」
「でも、こないだ助けてもらったし、私達だけだと、力仕事にはいっつも苦労するのよね」
「まあね。みんないい人そうだったしね」

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