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主人公らしくない主人公に恋をして。
第1章 「常識なんて、クソくらえぇぇ!!!」
「お前、それは言うなよな。デリケートな問題なんだから。」




「ふんっ。」




なにが、デリケートだ。





「あ、お前今、鼻で笑ったな!」


「笑ってませーん。」


「笑った。」


「笑ってない。」


「笑っ「いい加減にしろ!」








奴との言い争いは、







「今、何の授業だか知ってるのか?ぁあ?」




「「……………はは、」」







「おおおお前らは毎回毎回……廊下に立っとけぇぇ!!!」









担任の上松先生によって強制終了した。







このやり取りは、今回ばかりのことじゃなくて









廊下に立たされた、奴。
高宮雪。









廊下に立たされた、私。
木谷桜。














私達は、言わば腐れ縁というやつによって今日まで過ごしてきた仲。















同い年の高校一年生。


男女の幼馴染み。


同じクラス。



そして、家も近い。










ここまで聞くと、なんだかこのまま恋愛小説書けちゃうんじゃないかな~とか、思っちゃうほど良くできた設定なんだけど。。











「…おい。デカ女。俺を見下ろすなよ。なんか腹立つ。」



「…見下ろしてなんてないわよ。あんたがチビなんじゃん。私、158㎝なんだから、そんなにデカい方でもないし。」









そう、私の幼馴染みは。

















クラスの男子の中で1番身長が小さく153㎝。



成績は赤点ギリギリ。



口が悪い。















世の中、そんなに甘くねぇ。









ああ、ごもっともです。












トキメキ学園生活?




あ り 得 ま せ ん。







ムカムカ学園生活も、半分過ぎれば慣れてくる。







人間ってタフだわー。




とか、思ってみたり。
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