この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
主人公らしくない主人公に恋をして。
第1章 「常識なんて、クソくらえぇぇ!!!」
でも、こんなムカツク奴だけど。
昔は仲良く手を繋いで登下校とかしてたから恐ろしい。(今じゃ、考えられない)
『…ぼくね、大きくなったら…桜ちゃんとけっこんする。』
『ほんとに?じゃあ、わたしも雪くんのおよめさんになる~!』
『やくそくだよ?』
『うん!やくそく!』
あんな、可愛いこと言ってた奴が……
「…おい、デカ女。今日の放課後俺の赤点補習に付き合え。」
「絶対、嫌だ。」
こんなムカツク男になってしまった。
「なんでだよ、桜のせいで廊下に立たされたんだし、それくらい付き合えよな~。」
「はぁ?元はと言えば雪が」
あの頃は若かった。
まだ、そんなこと言う年頃じゃないはずの私が…
「…どこを、どう間違えば…こうなるのかな…」
ああ、神様。
どうか、雪からムカツク部分取り除いてやって下さい。
そしたら、後は……
可愛い雪くんに戻るのかしら…泣
━━━━━━━