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S⇔M
第8章 真似
鞭の時もそうだったが、愛華はプレイを教えるときは真面目になる。

「グリセリンの濃さは大体これくらい。冷たいと体温下がって体力奪われるから体温ぐらいにしてね」
「ほうほう」
綺麗に洗った洗面器にグリセリンを入れ、お湯を足して薄めていく。
その横で、シュコシュコとエネマシリンジに熱いお湯を通す愛華をヒロが不思議そうに見た。
「これね、一度使うと弁が固くなるから。お湯を通すとまた戻るの」
「ふぅーん」

ベッドにペットシーツを数枚敷き、その上にゴム手袋・ローションなどと一緒に先程の浣腸液とシリンジを用意した。
「あれ?服、まだ着てたの?」
わざとらしく言うヒロに愛華が戸惑う。
「うう~」
恥ずかしそうに、愛華は全裸になった。

「仰向けと四つん這い、どっちがいい?」
「ん~、四つん這いのほうが楽かな」
「じゃ四つん這いになって」
ペットシーツの上に四つん這いになる。
まだ服を着たままのヒロの前で
自分だけが一糸纏わぬ姿でこんな格好に・・・
被虐心を煽られ、心臓の鼓動が速まった。


「ンッ・・・」
ローションを塗った指がヒヤリと触れる。
「お尻の穴がヒクヒクしてるよ」
「や、ハァッ・・・」
愛華の声を聞くと
不思議ともっと虐めたくなる。

「お尻弄られるの好き?」
「ンン・・・うう」
「ちゃんと教えて?」
「す・・・き・・・・」

快感に身を委ねる愛華は完全にM女の顔だった。

「ンンぁ!!ヒアァっ・・・」
ヒクつく外側から捏ね回していた指が
ずぶ、と侵入してくる。
中を確認するように曲げられたり、角度を変えられる度に快感が背筋を這い上がった。

「あれ、なんでこっちがぬるぬるなの?」
「アァ・・・だっ・・・気持ちい、から・・・」
体内で蠢く指に声を遮られるように
途切れ途切れに答える事しか出来ない。
恐る恐る振り返ってヒロの顔を見ると、
ヒロはにっこりと笑った。
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