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第9章 足責め
「・・・あれ?」
鞭をテーブルに置いた愛華が踏みつけたヒロの股間を見る。足を離すと、そこは先程と変わらぬ状態を維持していた。

「萎えないの?珍しいね!」
いつもなら鞭の時は萎えているはずのヒロだったが
足責めも同時に与えていたためだろうか。
「ッ・・・ほんとだね。萎えてない」
「足も一緒にあげてたからかな?」

ヒロの前にしゃがみこんで、ヒロのペニスを指でぐりぐりと押す。

「アッア・・・それもある、けど・・・」
「けどなに?どしたの?ねえねえ」

キラキラと目を輝かせて顔を覗き込む愛華に、ヒロが少し控えめに口を開く。

「愛ちゃんを叩くようになってから、愛ちゃんの感じてるとこ見てたら自分もそれにつられて
今の愛ちゃんみたいになるっていうか・・・」

愛華がヒロに鞭を振るって濡れるように、ヒロもまた愛華に鞭を振るう時に興奮を覚えるようになったと言う。

「そしたら、自分も打たれたいって感じが・・・」

恥ずかしそうに言うヒロに、愛華は満面の笑みを崩さない。それどころか嬉しそうにはしゃぐ。

「ヒロくん~!たまんない~!」
「ずっと、愛ちゃんが俺に遠慮してくれてるのもわかってたから。だから余計に・・・愛ちゃんが満足するまで打たれてみたい、耐えてみたいって思うようになって。」

「そっかあああ♪じゃあ早速・・・」

そう言って愛華は、ヒロの背後に回った。

『どうぞお好きにお使いください』
そんな台詞は聞き慣れている。

そう躾けられたが故の口上ではなく
お互いの気持ちがわかっているからこそ
愛華は容赦なく鞭を振った。
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