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Withdrawal Symptoms
第3章 突然の……
そこまで来ると、私は声を上げた。
「いい加減、離してよっ」
そう言い彼の手を振り払う。
暫くの沈黙が続いた後、俊哉が口を開いた。気づけば私は壁に追い詰められていた。
何か嫌な予感。
「俺、分かんないんだけど、いくら考えても……何でお前に振られたのか、さ」
俊哉の黒髪が私の顔をかすめる程、私達は接近していた。いや、正確には俊哉に接近されています。
「そんな事……言われても……」
その先が言えず、思わず口籠る。
私は俊哉から顔を逸らした。
けれど彼はどうやらそれが気に食わなかった様だ。
「ちゃんと俺を見ろよ」
初めてそんな風に怒鳴られ、私はビクリと肩を震わせた。
私は目を瞑った。ギュッと自分の制服を掴み、息を吐く。
俊哉……ごめん。
「別れたいのに、理由なんてないよ。私はただ……俊哉との、恋愛に……冷めただけ、疲れちゃったんだよ」
そんなの嘘。大嘘だ。でも、そう辛辣な言葉を言わなければ、きっと彼は納得してくれない……。
俊哉はそれを聞くと、息を呑んだ。驚いて言葉も出てこないのかもしれない。
「じゃ、もう話すことないよね」
そう言い彼から逃れた時だった。
「待てよ」
「え?」
その言葉と同時に俊哉に手首を掴まれる。
「な、に
私がそう言葉を繋ぐ前に、俊哉の腕に囲い込まれる様に壁に追い詰められる。私は息を呑んだ。
そしてそれとほぼ同時に、彼の綺麗な顔が斜めから近付いてきてーー
気づけば私は……彼にキスされてた。
「いい加減、離してよっ」
そう言い彼の手を振り払う。
暫くの沈黙が続いた後、俊哉が口を開いた。気づけば私は壁に追い詰められていた。
何か嫌な予感。
「俺、分かんないんだけど、いくら考えても……何でお前に振られたのか、さ」
俊哉の黒髪が私の顔をかすめる程、私達は接近していた。いや、正確には俊哉に接近されています。
「そんな事……言われても……」
その先が言えず、思わず口籠る。
私は俊哉から顔を逸らした。
けれど彼はどうやらそれが気に食わなかった様だ。
「ちゃんと俺を見ろよ」
初めてそんな風に怒鳴られ、私はビクリと肩を震わせた。
私は目を瞑った。ギュッと自分の制服を掴み、息を吐く。
俊哉……ごめん。
「別れたいのに、理由なんてないよ。私はただ……俊哉との、恋愛に……冷めただけ、疲れちゃったんだよ」
そんなの嘘。大嘘だ。でも、そう辛辣な言葉を言わなければ、きっと彼は納得してくれない……。
俊哉はそれを聞くと、息を呑んだ。驚いて言葉も出てこないのかもしれない。
「じゃ、もう話すことないよね」
そう言い彼から逃れた時だった。
「待てよ」
「え?」
その言葉と同時に俊哉に手首を掴まれる。
「な、に
私がそう言葉を繋ぐ前に、俊哉の腕に囲い込まれる様に壁に追い詰められる。私は息を呑んだ。
そしてそれとほぼ同時に、彼の綺麗な顔が斜めから近付いてきてーー
気づけば私は……彼にキスされてた。