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Withdrawal Symptoms
第3章 突然の……
「話……聞くから……言って?」
ただ今は、傷心した様子の彼を慰めてあげたい。きっと彼にそんな顔をさせたのは、この私なのだろうから……。
私は唇を噛み、彼の頬に片手を添えた。彼に触れた瞬間、何かが込み上げてくるみたいだった。俊哉は驚いた顔で私を見た。綺麗な瞳に見つめられ、私は思わず息を呑んだ。愛しい、と言う想いが溢れ出てしまいそうで恐い。私は一体どうしたと言うのか。
俊哉はそれに対し無言だった。けれど暫く時間を置くと私の髪に指を通してきた。その手がゆっくりと髪から移動し、そのまま私の頬に触れた。ビクッと身体が震える。
俊哉は何も言わず私を見ていた。
「……俊、哉」
やっとの思いで口を開くと、俊哉は寂しげな視線を私に向けてきた。
「俺のこと……嫌いになったの?」
耳元でそう囁かれ、思わず身震いする。俊哉の少し熱い吐息が耳にかかった。
「……違う、違うよ……」
彼から手を離し、そう言う。
「じゃあ何で? なんであんな事言ったの? 俺が納得いかないのも分かるよね?」
私の頬に触れている彼の手に力が籠った。

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