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Withdrawal Symptoms
第3章 突然の……
言ってしまえ、言ってしまえばいい。
そんな狡い考えが頭を過る。
けれど同時に警報音が鳴り響いているのだ
「……俊哉のこと……」
“駄目だ”と。耳元で。
愛しいと思う彼をこれ以上傷付けたくない。この事実を知れば、彼はもっと傷つくだろう。幻滅し、口も聞いてくれないかもしれない。
「俊哉のこと、……今でも好き」
ハッキリとそう言った。
それを聞いた彼の顔は光が差した様に明るくなった。
けれど、私は言わなくちゃいけない。彼の為にもーー
「じゃあ……
「でも、付き合えない」
彼の言葉を掻き消すように、そう言う。
「……なんで?」
俊哉は険しい表情を私に向けた。その顔を、私は直視する事が、出来なかった。
「それは……
「理由がないなら今まで通り付き合ってよ。あんな風に一方的に言われたんじゃ、わかんねーよ、俺の"何"が不満だったわけ?」
俊哉にそう一気にまくし立てられ、私は言葉を失った。
「不満とかじゃ、……ないよ」
消え入るような声でそう言う。俊哉、私どうしたら良いの? どうしたら……。
そんな狡い考えが頭を過る。
けれど同時に警報音が鳴り響いているのだ
「……俊哉のこと……」
“駄目だ”と。耳元で。
愛しいと思う彼をこれ以上傷付けたくない。この事実を知れば、彼はもっと傷つくだろう。幻滅し、口も聞いてくれないかもしれない。
「俊哉のこと、……今でも好き」
ハッキリとそう言った。
それを聞いた彼の顔は光が差した様に明るくなった。
けれど、私は言わなくちゃいけない。彼の為にもーー
「じゃあ……
「でも、付き合えない」
彼の言葉を掻き消すように、そう言う。
「……なんで?」
俊哉は険しい表情を私に向けた。その顔を、私は直視する事が、出来なかった。
「それは……
「理由がないなら今まで通り付き合ってよ。あんな風に一方的に言われたんじゃ、わかんねーよ、俺の"何"が不満だったわけ?」
俊哉にそう一気にまくし立てられ、私は言葉を失った。
「不満とかじゃ、……ないよ」
消え入るような声でそう言う。俊哉、私どうしたら良いの? どうしたら……。