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Withdrawal Symptoms
第4章 地獄の幕開け
私のその言葉に彼の表情が変わった。
私を鋭い眼光で睨み付けている。

(恐い)

そう思い目を閉じた瞬間、視界が少しだけ暗くなるのが分かった。

「出せるもんならさあ、出してみれば?」

その言葉と同時に唇を奪われた。
息苦しさから顔を背けようとする度、手で顔を押さえ込まれる。

「ーーんぅッ」

「んん…」

息も出来ないほどの、激しい口付け。
酸素を取り込もうとした私の口が少しだけ開く。
それを見計らった様に彼の熱い舌が私の口内にスルリと侵入した。そしてキツく絡めてきた。まるで貪る様な、キス。

「んぅぅっ」

その生々しい感触が気持ち悪くて、苦しくて……ドンドンと何度も彼の胸を叩く。私の目からは涙が滲んだ。ギュッとキツく目を閉じる。涙が目尻から頬に流れ落ちてくのが分かった。

嫌、嫌、嫌。

身体が何時にも増して拒否反応を起こしていた。
いっそ彼の唇を噛んでしまおうか考えたが、そんな事をすれば何をされるか……恐ろしくて堪らない。
暫く私の口内を犯すように激しいキスをすると、彼は呼吸を整えながらフッと顔を上げた。
息がうまく出来なかった為か、頭には血が上る様な感覚がしていた。
私の唇には私達の唾液が混じった液が垂れた。
それを見た彼は"しょうがないなあ〜"と言い私の唇に舌を這わせた。ペロリと舐められただけであったが、ざらついた彼の舌の感触に更に不快感に陥った。
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