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Withdrawal Symptoms
第4章 地獄の幕開け
「ん? 何、美香」
私は怒りに震えた。これを言ったら彼を逆上させるかもしれないと分かってはいても、言わずにはいられなかった。
私は大きく息を吸うとボソリと呟いた。

「……ずっと良かったよ」
「え? なに聞こえない」

私は声を張り上げた。
「だからずっと良かったって言ってんの! お兄ちゃんとのより……十倍、百倍、一千倍!! 俊哉の方が良かったよ」

私は鼻水を啜りながらそう言った。
お兄ちゃんは暫く茫然としていた。

だが、次の瞬間、この場の空気が威圧的なものへと変わった。その異様な空気に思わず息を呑む。
恐る恐る見上げると、彼はやはり笑っていた。
この男、やっぱり完璧馬鹿にしてる……。俊哉の事を悪く言って面白がるなんて、最低。性悪過ぎる。

「……それさ、本気? 本気で言ってんのかよ」

お兄ちゃんはそう言い私を見つめた。若干、唇と声を震わせて。
だから私もちゃんと彼を見つめ返して言った。
いや、言ってやった。

「うん、そうだよ。はっきり言ってお兄ちゃんとのキスなんて苦しいだけ……。エッチだって……ただ痛いだけだよ!! 感じた事なんてない! 一度もないっ!」

ーーその時、ガクン、と視界が揺れた。と同時に頬に感じた激しい痛み。起き上がろうとした私の身体は再びベッドの上へと落とされた。ベッドのシーツを掴み、痛みに堪える。

「ぃたいっ……」

お兄ちゃんは思い切り私を殴りつけた。
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