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第4章 週末デート

「意外と、乗れるんだな。」
「目いっぱいシートあげてるからね。」
「こっからだと、道源寺って、近いけど。ナビ、出る？」

彩が、ナビで検索する。

「これ？藤崎市道源寺？」
「あたり。その裏手の公園みたいなとこ。」
「はぁい。」

車は、滑らかにスタートして、道源寺に向かった。

「免許取るのに、身長関係ねぇの？」
「余り低いと、クッションとか座蒲団持って、練習するから。」
「面白いな。」
「滅多に居ないみたいだけどね。」
「大変？」
「初めは、怖かったけど、すぐ慣れた。だから、優樹も馴れるのは早いと思うよ。」
「そっか。まぁ、彩にもとれたんだから、大丈夫か。」
「それ、酷いなぁ。」
「最初から、この車？」
「違うよ～。最初は、小さなコンパクトカーだったの。パパやお兄ちゃんに反対されたからね。」
「わかる気がする。背が小さいから。」
「うん。」

¨図星か。¨

「で、運転に慣れた頃に、買ったの。」
「俺は、どうなるのかなぁ？」
「免許取れたら、これ乗ってみる？」
「いいの？」
「事故らないならね(笑)あっ、これかな？」